シンケン最終幕

シンケンジャー最終幕は予想通りというか
まあこれまでの流れから言えばこうだろうなって感じでその通りでした
結局丈瑠が物語の中心で違和感無く見える人には気持ちいい展開で
そうでない人はいろいろ納得できないまま終わる…と
事前に書きましたけど「作風自体は一貫」してますしね


「人の為に」という台詞が 丈瑠のスネっぷりですべて上滑りに見えてしまい
ドウコクの「なんで諦めるって事を知らねえんだ」みたいな台詞も
「いや、諦めたよ 2回」と思うとギャグに思えてくると…


(夏の)劇場版ではそのへんを上手く描写できてたんですけどねえ…
だからEDの「人の為に」って歌詞にリンクして気持ちよく見えたんですが
僕はTVの終盤は身内事情に終始してて 世界なんて2の次
人のためと言うのは言葉で言わせてるだけという印象でした


「『丈瑠が殿である』侍戦隊というグループ(サークル?)」が好きな人はたまらんのでしょうね
だから波乱があろうとそこに「戻る」ことがハッピーエンドになると…
僕としては「戻る」以上に「変化があろうと一段階進む」のがハッピーエンドだと感じるので
「影武者展開なんのためにやったの?」になるんですが…
あと丈瑠の実父がなんか浮かばれんなぁと思いました
省略されたのかもしれませんが
あのあとちゃんとホントの苗字入りのちゃんとした墓が立ったんですよね?
丈瑠は可哀想に思えないけど
あの人は実際に使命に命を懸けて殉職した後も外道堕ち扱いだったんだから
かなり可哀想です


電王後半でも思いましたが 小林さんがほとんどの脚本を勤める作品って
「作品内の概念に賛同できればすごく好きになれるけど
 そうでないと一気に面白みを感じなくなる」気がします
かなり極端に見る人の好き嫌いに左右されやすいというか
僕 龍騎は好きなんですが あれはダブルライターがうまく作動して
視点が一方的にならなかったからなんじゃ…って今は思います
最近なぜか小林さんは殆どの脚本を担当する事が多いですが
僕としてはもっといろんなサブライターの話が見たかったな…
今思うと大和屋脚本の異国侍の回って結構シンケン世界へのいいカウンターになってたと思います


印象としては何年かに一作の割合で出てくる
「ネットによく意見を書く比較的マニア層のウケがいい」作品な印象でした
もちろん好き好きですから賞賛する声があるのも当然なんですが


あーあと好きな点を挙げる時に音楽を挙げるのを忘れてました
BGMも主題歌もよかったです とくにEDは歌詞の良さで
「四六時夢中 歌詞」で検索してくる人も多かったです


ゴセイジャーの1話の感想も描きたいですが
長くなりそうなので後で…
ただ少なくともかなり微妙に感じたとだけ…



一応最終話直前にアップしたこれまでの統括も貼っとこう
http://d.hatena.ne.jp/wandora/20100207