ドラゴンボールZ 復活の『F』感想

この前雨の中「復活の『F』」見てきました
さすがに鳥山先生が脚本なだけあって今回も随所に鳥山イズムが感じられました
以下バレ感想



今回は入場者特典で脚本もらえるんで細かいところも思い出しやすくて助かる


原作を彷彿とさせる要素としては
ピッコロ大魔王復活に加担した時のようなピラフ一味
「リニューアルされた」とか言ってひと笑いとる神龍
100万ゼニーおくれーっ!
お互い一人で戦おうとする悟空とベジータ ここは改でもそういう話をやってるのでいいタイミングか
フリーザの追い詰められた時のキレっぷりとあきらめの悪さ
セル編でも顕著だったパワーアップへの考え方


フリーザの言っていた4か月トレーニングすれば戦闘力130万ってのは
とりあえずの第一形態の数字なのかどうなのかわかんなくて
ヘタに数字出さないほうがいいんじゃないかなと思ったけど
(そもそもフリーザ戦中盤から戦闘力出てこないし)


まあ悟飯が弱体化するのは納得というか
原作終盤でも描かれてましたけど悟飯は戦うのが好きじゃなくて
今や家族や学者の仕事があるんだからそっち優先して訓練する暇が
ないっていうのはよくわかるんですよね
これは大人になったからそう思うようになったのかもしれませんが


むしろシサミが神様と融合した後のピッコロさんと互角以上に戦ってたのが凄いですね
17号と対等に戦えるレベルなのに
これはフリーザの特訓に付き合ってめっちゃ強くなった説を推したい


しかし「餃子とヤムチャは置いてきた」は笑いより
鳥山先生こういうの意識してネタにするんだという驚きが大きかったですね
ヤムチャが来るかどうか天さんが決めるのかよって


フリーザの味わった地獄は「地獄行きだと喜ぶから天国に送られた」
ダーブラみたいなもんですかね ダーブラは地獄ならあそこでも喜ぶ・・・とは思えないけど


ゴールデンフリーザの「わかりやすく金色に」とか「安っぽいネーミング」は
前作の超サイヤ人ゴッドの時にも見られた自虐ですね
ゴッドの設定はアニメスタッフでしょうけど


フリーザがパワーアップを体に慣らす前に戦ったので徐々に劣勢になっていくのは
セル編の「無理なパワーアップはせず普通の超サイヤ人に体を慣らしたほうが強い」
という自然体の強さを提唱していた鳥山イズムですね
フリーザがフルパワーを出すことで無理が出るのも原作からですし


ソルベの光線銃でSSGSS(なげーな)悟空がやられるのは
気を抜いてたのもありますが
(悟空が気を抜いてつけこまれるのは原作でもたびたびありましたね)
フリーザ軍のメディカルマシーンがパワーアップしてるように
兵器もパワーアップしてるのかも
気を抜いてるとはいえSSGSSを貫くって相当な気がしますが
あの作戦もナメック星で自分に情けをかけられたから思いついたのかな


ベジータのSSGSS化はコミックナタリーのアカウントで
軽くバレくらってたので恨みますw
それでも「おおっ!」と思いましたけどね
流れを見ていれば予想可能な展開ですが
原作ではベジータが追い付いてもすぐ悟空が引き離すので
ふたりが対等な状態で終わるのが新鮮でした


神と神もそうですがブウ編から徐々に復活したギャグ要素と
ビルスウイスという舞台装置で絶望的な状況というのはほぼなくなり
スポーティな感じになってきてますね
といってもフリーザが卑怯な手を使っても助けないあたり
天下一武闘会ほどクリーンではないですが


「それでもオレはごめんだ」
「よかったあ オラもだ」は実にこの2人らしい
他に手段がないとなれば合体したりもしますけど
できるだけ自分ひとりで戦うのにこだわりますからね


とにかく今回の映画も鳥山先生らしいキャラのメンタルと
予想の裏切りっぷりがよかったです
まあでも感動度合で言うと「神と神」のほうが個人的には上でした
あれは鳥山先生が監修するとは聞いてたけど脚本は別の人なんで
そこまで期待してなかったらめちゃくちゃ鳥山濃度が濃かったんで
嬉しい誤算だったり 旧映画では登場はかっこいいけどあとはやられ芸人なことが
ほとんどだったベジータが(ネタ扱いもありつつも)カッコ良かったり
終わったはずのドラゴンボールワールドがさらに大きく広がったことに
本当に感動したので
この映画も前作のようにセル編までや旧映画のイメージしかない人には
ウケないかもしれませんが 僕は満足でした


フリーザ効果か興行収入も前作を上回るそうなので
次回作もあるかもしれませんが
ある意味最大級の過去の遺産を使った後なのでどうなるかな・・・
この勢いで行くと次回当たり悟空はビルス様に追い付きそうな気がしないでもないですが