長いです 今回

以前書いたメビウス問題点の話がちょっとまとまりに欠けるのでちょっと整理してみる


問題点1

  • 過去作との繋がりに執着しすぎ

これは一部の人にはたまらないでしょうが
このせいでつまらなくなってる部分も確実にあります
GUYSは過去の怪獣のデータを持ってるので対抗策が練れて勝った時の爽快感を削いでしまう
さらにオリジナル怪獣が殆ど出ないのでそこが余計目立ってしまう
オリジナル怪獣が少ないと言う事は他にも
怪獣が起こす事件や怪獣自体のミステリアスさも描けない
(この辺は白倉Pの著書 「ヒーローと正義」の怪獣と動物園のくだりとも通じるところがあるかも)
言ってしまえばメビウスから過去作の要素を取ると何が残るかと言うと
僕はメビウス、GUYSの絆や活躍しか思いつきません
ではその点が上手くいってるかというと 次の問題点


問題点2

  • GUYSを描きすぎ

確かにGUYSの描写には力が入ってます
しかし以前も書きましたがそこに固執しすぎて
閉じた人間関係で話が出来てしまっている
つまりGUYS関係者以外の人間が殆ど話に絡んでこないんですよ この作品
仲間内の話が殆どで進行するから必然的に飽きが来てしまう
僕もGUYSのメンバー自体はそんな嫌いじゃないんですが
その話だけ書かれてきて最近飽和気味です
もっと子供や一般人と触れ合ってほしい
(市民感謝祭みたいな短時間ですむああいうのじゃなくて
 この前のリュウケンドーみたいな)

某所からの引用意見

メビウスは戦隊の器にウルトラを盛ってしまって破綻している気がする。
ウルトラのエピソードは実質的に怪獣が引き起こす事件が主体のドラマであるのに対し、戦隊は
基本的にその回の主役隊員の克己のドラマで怪人は基本的に倒される為だけの当て馬に過ぎない。
それでも当て馬なりに特殊能力を発揮してヒーローを苦しめてみせるのに、メビウスの怪獣はガイ
ズにネタが割れてるから当て馬の役割すら果たせてない。
でもって、戦隊は隊員1人1人が怪人を倒せる主役として戦えるのに、ウルトラだと怪獣に敵し
得ずに最終的にメビウスにトドメを持って行かれてしまう。
ヒーロー以外のキャラが主役の変化球エピソードとしてそういうのをたまにやるんじゃ無くて毎週 繰り返すのが不味いんじゃ無いかな?


あと、戦隊はスーツの力で素人でも怪人を倒せる世界だから、未熟者達の成長ドラマを楽しめるが、
基本的に防衛隊は役立たずのウルトラでは役立たずだからこそ防衛隊はちゃんとしたプロとして描か
なければ世界が成立しないんじゃ無いか?まあ、ガイズはメテオール設定で半端に強いから、そこが また問題を引き起こしてると思う。


問題点3

  • オリジナリティ

以前 こんな話を目にしました
ガメラ 小さき勇者たち」の監督を務めた田崎竜太氏は
パンフレットだかなんだかにこうコメントしていたそうです
「みなさんにひとつ謝らなければいけない事があります
 本来ならみなさんの世代の怪獣を作って見せねばならないのに
 わたしたちはガメラというみなさんのお父さんやお母さんが見尽くしてきた怪獣を
 またみなさんに見せています」
正確ではないですが だいたいこういう内容だったと記憶してます
僕はヒーローものとはやはり子供が楽しめる事が第一で
大人のファンは二の次三の次で構わないと思っています
例え自分が嫌いな作品でも子供たちがみんな楽しんでいるなら
「そうか じゃあ自分が合わないだけで いい作品なんだな」と…
この考えは前年の響鬼騒動で身に着けたものです
昔から続いているシリーズヒーローものはやはり宿命というか
親子二代を巻き込むために過去作の要素を持っていたり伝統を守って
作っていかねばなりません
ただその中にも「ここは新しいぞ!」と言えるものがひとつはあってほしい
でもメビウスの新しいところって
「究極まで過去の遺産にすがったらどういう結果が出るのか」
が分かるって事ぐらいなんじゃないか とか
メビウススタッフは自分たちの知識を見せびらかしたいだけなんじゃないか
(この前の話だってテレポートは使うと疲れるって設定見せるためだけにやったんじゃ…)
とか最近思ってしまいます


もちろん子供たちがメビウスの路線を受け入れてる可能性もあるし
それならそれで文句は無いんですけどね
作品の的確で落ち着いた評価というのも
終わってしばらくしないと出てこないですし


一方カブトですが
「全宇宙の何者も俺の進化に付いてこれない」って
視聴者置いてけぼりにしてる事の皮肉かと邪推してしまう…
まあ新兵器が初登場時にありがたみが無いのは
平成ライダーではお約束だけど
あれは流石にどうだろう…
ハイパーカブトも強いとは思うけどカッコいいとは思えないというか
そんな中ぼっちゃまのコントパートだけがどんどん鮮麗されていくというのが…
(あ、マラソン優勝おめでとうございましたぼっちゃま カッコ良かったです)
あまり言いたくないがそろそろ井上脚本のカブトが恋しくなってきたぞ
とりあえず次にカブトの装着変身買うとしたらサソードだな…


あとリュウケンドーの平均レベルがどんどん上がっている
39話が最高潮だったけど 未だにかなり凄い
あと、ネタバレ記事見たけど 広井先生はホントに龍が好きね〜
いや、子供の好みを狙った結果そうなるのかもしれないけど

ついでにボウケンジャーについても書くと
初見では菜月の両親が歴代戦隊のイエローだと気付かなかった
凄いキャスティングするなぁ