メビウス図鑑説

ホントは番組終了時のまとめかなんかに加えようと思ってたけど
そのときになってやらなかったらアレなんで今書こう
また白倉Pの「ヒーローと正義」の話ですが
(考えに賛同できるかはともかく 結構興味深い本だと思います)
怪獣と怪人の差を語る所で 関連商品の話題が出たとき
怪獣は図鑑 怪人はカードが売れたという話があります
怪獣という種類によって全然違うものが同じ場所にファイリングされてる安心感と(動物園と同じ)
似た点が多い感じの怪人のバラバラのカードをコレクションする事で(そういや剣も…)
ひとつにまとめる快感が原因みたいな感じの話だったと思いますが


メビウスってモロにその「図鑑」な作品ですよね
一度出た怪獣が また出て同じことして
後付け設定も怪獣の部位や能力を説明する部分に似てるし
(怪獣だけじゃなくウルトラマンにも求められますが
 これは昔と同じ固体である事が定められてるのでまだ理解できます)
怪獣は動物のメタファーみたいな説もありますが
だとすると「この怪獣はこんなことしない!おかしい!」と言う人は
まさにその図鑑(動物園)を求めてるんじゃないかと…
(僕的には 固体によって差があったりしてもいいと思うし
 なによりスタッフが新しい表現に挑戦する姿勢は評価したいですが)


まあその他の事情もあって今は怪獣ものを作りにくい時代だとは言われてますけどね
ガメラをやった田崎監督も
「周りからも言われたが今怪獣映画を作ることは無謀 だからこそやる」
と言ってましたけど